(1999.12.07)


今日は再び病院で検査の日だった
前回出来なかった左目の視力検査をするのだ。これでダメだったら、前回のレフ値をもとに眼鏡の処方箋が出ることになっている。

多分ダメだろうな・・・と初めからあきらめムードで病院に向かう。なるなるは待ってる間は「なる、やりたいの」とやりたがっていたが、実際やることになったらまた泣いて嫌がるだろうなーと思っていた。

が、予想に反して、今回はわりと順調に検査がすすんだ。前回の失敗をふまえて、今回は出かける前から右目にアイパッチをしておいたのがよかったのか、左目の視力検査も嫌がらずにやってくれた。「見えるのとおんなじにしてごらん」という検査技師のにぃにぃ(若いにいちゃんのこと)の言葉にこっくりうなずく。始めから見えないとスネるので、まずは見えるところから始めて下さい、とお願いしておいたので、目の前50cmくらいからのスタートだ。「これはどっちかなー?」「こっち!」「じゃあ、これは?」「こっち!」といったやりとりが何度か続く。

年を取るとまず目に来るからか、眼科というのはいつ行ってもお年よりばっかりだ。なので、なるなるの視力検査の様子が珍しいのかぞろぞろお年寄りが集まってきて「ちっちゃいのにちゃんと出来るねえ」「かわいいねえ」「すごいねえ」などと周りから声をかけてくれる。

そして、にぃにぃは、一歩ずつ下がって距離を開けていく。床には2,4,6,8と数字が書いた線がはってある。どうやらこれで0.1以下の視力を測っているようだ。なるなるは、にぃにぃが3、4歩下がった辺りから、とたんにやる気を無くして、何を聞いても「しらないなあ〜」と答えるようになった。ふざけてるのか、やる気がないのか、と思うのだけれど、目の前に持ってくるとちゃんと正しく同じ方向が向けられる。どうも4と6の間辺りになると、よく見えないからイヤなようなのだ。最後には「見えないのぉ!」と涙ぐむ。

が、単にあきてしまっただけ、ともとれるし・・・
この辺の判断は難しい。
技師のにぃにぃは、悩んだ末、結局カルテに「0.04?途中で飽きた」というようなことを書いたようだ。

0.04・・・ちょっとショックな数字だった。

続けてレンズ合わせもしてみるが、これは無理だろうと思っていたけどやっぱり無理だった。レンズを次々入れ換えては、さっきより見えるかどうか聞くのだけれど、3歳児に「うーん、今よりさっきの方がよく見えますねえ!」なんてことが言えるわけがない。結局これも途中で中止となる。

その後先生の診察を受ける。
「う〜ん、やっぱり途中でいやになっちゃったかなー。一応、0.04と出てますが、これは正確なところはわかりませんね。もう少し見えてるのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。」と先生が言う。正直なところ、私はもう少しどころかもっと見えてるのではないかと思ったりしている。アイパッチをしても、普通に走りまわってるし・・・外でだって、普通に遊べる。

というようなことをチラっと言ったら、「外でアイパッチをしてるんですか?危ないですから家の中でだけにして下さい」と先生に怒られてしまった・・・。ブランコだってこげるし、ジャングルジムにだって登って遊べるんですけど。と口答えだ。ただし心の中で。

まあ、どっちにしたって、今のなるなるの視力が0.04だろうが0.1だろうが、そんなことは私にはどうだっていいのだ。これから視力が回復してさえくれれば。

仕方がない、とにかくレフ値で眼鏡を作ってしまいましょう、ということになった。


数値の見方はよくわからないのだけれど、球面鏡というのが遠視の度を表しているのだけはわかる。右+0.25、左+7.25。左右の視力差が大きい、というのは確かだ。右はほぼ正視に近い。円柱鏡と軸で乱視の度がわかるようなのだけれど、数値的にどういったものかよくわからない。ただ、軸が右170°に対して左は86°と大きく違うので、乱視がひどいというのはここで分かるのかな、と勝手に思う。

とにかく待ちに待った処方箋が出たのだ。眼鏡は必ず2つ作るように、と先生に念を押され、その足でそのまま眼鏡屋さんに向かう。

眼鏡屋さんも処方箋を見てちょっと困った顔をしていた。とりあえずこちらでもレンズを合わせてみましょうか、といって検査をしてみる。ここに置いてあった視力検査をする器械は、子供向けに飛行機やチョウチョの影がスクリーンに浮かぶもので、なるなるは結構よろこんだ。でも、やっぱり左目になると、一番大きい絵も見えなくて、みるみる機嫌が悪くなる。どうやら視力が0.1以下なのは間違いなさそうだ。その様子を見ていると、0.04っていうのもあながち大きくはずれてはいないかも・・・と思うようになった。

続けてフレームを見てみるが、どうもピッタリなのがない。眼鏡かわら版をはじめ、さまざまなHPを読んで、なるなるには耳にくるっとひっかけるタイプの眼鏡がいいのではないかと思っていたのだけれど、それは1つも見当たらない。それどころか、子供用の眼鏡フレームは2種類しかなかった。需要がないんだろうな・・と思いながらかけさせてみると、サイズ的にも合うのは1つしかなかった。しかもそれは私がゼッタイにイヤだと思っていた黒ブチの眼鏡だったのだ。ガックリ・・・

「動いてもあまりはずれないような眼鏡がいいな、と思ってるんですけど・・・それに、どうせなら喜んでかけてくれるようなカワイイ色のがいいなあと思ってるんです。」と眼鏡屋さんに相談する。「すいません、うちにはあまり子供用の眼鏡の品ぞろえがなくて・・・今週中に、いくつかよさそうなのをカタログから選んで仕入れておきます。入ったら連絡しますので見に来てくれますか」と、丁寧に対応していただけた。

そうだそうだ、忘れるところだった。と思い出して、「マイナス7のレンズをかけさせてもらえませんか?」とお願いしてみた。なるなるは、プラス7だ。ということは、実際に見えてるのはマイナス7の世界だ。マイナス7のレンズをのぞいてみると、なるなるの見ている世界が疑似体験出来ますよ、と以前おぎさんに教えて頂いてたのを思い出したのだ。

マイナス7のレンズはやはりかなり強かった。ものの形はわかるけれども、ボーっとして細かいものどころかちょっと小さいものもほとんど判別出来ない。実際は乱視も加わるのでもっと見えない世界なのだろう。立ち上がって歩いてみようかと思ったのだけれど、棚にぶつかって眼鏡を落としそうなのでやめた。

実際に疑似体験をしてみて、やっぱりアイパッチで外に出してたのはムチャだったかなーと、少し反省した。それにどちみち、眼鏡が出来たらアイパッチは家で真剣に集中して、「物を見る訓練」という形でやらなければいけないのだ。眼鏡が出来たら、アイパッチは家の中、とキッパリ切り替えよう。

家に帰ってきたおとうちゃんも、0.04という数字にかなりショックを受けていたけれど、とにかく年内に眼鏡が出来そうだということでホッとした。なるなる、カッコイイ眼鏡を作ってあげるからねっ!!