大阪から帰ってきて始めての視力検査を受けてきた。
久しぶりに眼科に向かう。4月、先生の入れ替わりの時期だ。離島の病院は先生の入れ替わりが激しく、長くて2〜3年、短ければ数ヶ月で入れ替わる科もあるらしい。前診てもらっていた先生は、去年の4月に石垣に来たばかりだったので、あと1年くらいはいるかなーと思って行ってみたら、診察室には違う先生の名前がかかっていた。最初に屈折検査をするんだけれど、うまく出来ない。いつも検査してくれていた看護婦さんも入れ替わってどこかに行ってしまったようで、新しいおねえさんがやってくれるんだけれどどーもうまく行かない。あーあ、せっかく前の人がちっちゃい子の検査に慣れてくれたのに・・・と心の中で文句を言う。なるなるもがんばって3度チャレンジしたけれど、結局うまく出来なくって、今回はパスということになってしまった。
大阪で診てもらった眼科には、視能訓練士という特別な資格を持った人達が多く働いていた。視能訓練士さんとは、主に斜視や弱視を専門に勉強した人達で、さまざまな検査をしたり、医師と協力してその子に合ったベストの方法を考えてくれる。斜視や弱視というのは眼科の疾患の中でも数が少ないらしく、おまけに患者は子供が多い。そのため眼科医にはこの分野を苦手とする人が多いらしい。なので視能訓練士のような、専門職の人が必要とされるのだ。なるなるが大阪の眼科でいくつもの検査をものすごくスムーズにこなしたのは、子供の扱いに慣れた視能訓練士さんがいたおかげだ、と密かに思っている。ほめられ、おだてられ、笑わされ、そしてその間に子供が飽きないように、早いペースでどんどん検査をしてくれた。
・・・が、残念ながら、石垣には視能訓練士さんはいないのである。子供の扱いに慣れていないのは仕方がないのかもしれないけれど、うまく出来なくて今回はパス、というのは親としてはやっぱり不満だ。
まあ不満ばっかり言っててもしかたがないし、と気をとりなおして、次はいよいよ視力検査だ。
実は、今回の視力検査を私はものすごーーーく楽しみにしていた。というのも、なるなるの視力が上がってるような手ごたえを感じていたからだ。前に見えなかったものが、どうも見えてるようだ、ということが何度かあったし、家にあった眼鏡屋さんのおまけにもらった簡易視力検査表を見せてみたら、以前は見えなかった0.1の指標が読めたからなのだ。なぜかその視力検査表は、0.1の次が0.4になっているので、もしかしたらもっと見えているんじゃ・・・といやがおうにも期待は高まる。
いつものように、ハンドルと呼ばれる大きなCを持って・・・ん?!看護婦さんがハンドルを持って、「これは?どっち?」と始めてしまった。「あのー・・・それ、子供が持つものだと思うんですけど・・・」「え?!あ、そ、そうですね!!」「・・・」
・・・ああ、視能訓練士さんを雇って下さい・・・さ、もう一度気をとりなおして!(^_^;
以前見えた限界の0.04からスタートだ。「こっち!あっち!」おお!すごいぞ、なるなる!!見えてる見えてる!!0.08まで下がってもバッチリだ。いよいよ、視力検査表の0.1にチャレンジだ!!「こっち!」「あっち!」「そっち!!」3つならんだ視力検査表の一番上のおおきなCを、すべてストレートでクリアした時は感動した。「エライ!!!」と思わず抱きしめたくなったほどだった。このまま0.2も0.3も読めるんじゃないの?!と胸が高鳴る。
が、そううまくはいかないもんだ。0.2にかわったとたん、「わかんな〜い」「みえな〜い」の連発だ。0.1に戻るとちゃんと言えるので、やっぱり0.1までしか見えないようだ。淡い期待がシュンと音をたてて消えていく。
結果は矯正視力(眼鏡をかけての視力)、右0.9、左0.1。
裸眼視力(眼鏡なしでの視力)、右0.9、左0.08。
裸眼視力も0.04から0.08まで上がっていた。アイパッチをはじめてもう半年、眼鏡をかけて3ヶ月余り。0.04しか見えなかったのが0.1見えるようになったのだ。これがいいペースなのか、ゆっくりなのか、これからもっともっとよくなるものなのか、さっぱりわからないけど、ちょっとだけども視力が上がったのはやっぱりうれしい。やったんでー!!と元気が出てきたしぇるでした。