なるなるは幸いにして3歳で弱視がわかったが、なるなると同じ不同視(片目)弱視の場合には、小学校に上がってからの学校検診で発見されるケースが実際には多いらしい。この時期、学校で検診が行われているらしく、「うちも弱視とわかりました」というメールが急に増えた。「どうしてもっと早く気づかなかったのだろう」と後悔するご両親がとても多い。3歳で気づいた私でさえ、「どうしてもっと早く・・・」と思っているくらいなのだから、小学校に入って初めて子供の目が見えていないと知ったら衝撃だろう。
私が最初に弱視について調べていた頃、「3歳児検診での発見がボーダー、小学校に入ってからでは視力の向上は望めない」というのが大体どこにでも書いてあった。そうなのか、と思っていたけど、アメリカで弱視のMLを主催しているケイトさんのサイト「Amblyopia: A mother's View」に出会ってから考えがかわった。ケイトさんの娘さん、アンちゃんは7歳半という弱視児としては致命的な高齢で弱視がわかった。それでも、親子はあきらめずに眼鏡とパッチの訓練を開始する。そして、わずか1年で0.1から0.8まで視力(矯正)が上がったのだ。もちろんその後ももっと視力が上がるようにと訓練を続けている。
アンちゃんが特別なケースなのかもしれない。
でも、自分の子供がその「特別なケース」ではないと、誰が言えるだろう?弱視のML「LazyEye」には、0歳児で弱視がわかった子供から、アンちゃんと同じように6歳や7歳で弱視がわかった子供を抱える親も含めてアメリカを中心に100人以上が参加していて、日々いろんなことを語り合っている。(メールが多すぎて追いつけないくらい。)そして、たくさんの子供が多かれ少なかれ、視力が上がっていっている。7歳だったら視力は上がらない、というのはウソだ、と私は今思っている。確かに視力の固まる時期というのはあるのだろう、でも、それは子供によってものすごく幅があるように思えるのだ。
あきらめるのはいつでも出来る。でも、「もう遅い」とあきらめるまえに、1年だけ、2年だけ、と期間を決めてがんばってみてはどうだろう?弱視の治療は、斜視が原因の場合をのぞけば眼鏡とアイパッチが中心だ。年齢に関係なく、治療方法は決まっているということだ。そして、眼鏡とアイパッチを毎日つけるだけなら、親の励ましと本人のがんばる気持ちさえあれば、続けることは簡単だ。むしろ大きくなっている方が、子供自身が弱視についてやどうして眼鏡やパッチをしなければいけないかということをよく理解して、細かい塗り絵やパズルやゲームなんかを使って、積極的に治療に取り組むことも出来るんじゃないかと思う。
2年がんばっても、0.1が0.3にまでしか上がらないかもしれない。
それでも、「がんばって治療をした」というのは、子供の心にも、そして親の心にも、きっとプラスに残るはずだ。「あの時がんばっていれば、もしかして・・・」という後悔は、残さないで欲しいと私は思う。「6歳でわかったけど、こんなによくなった!」という報告を、楽しみにしています。