2000.06.26
いろいろあったハーリー大会から二日後、私達はまた大阪に向かう飛行機の中にいた。今回は1ヶ月半ほども石垣を留守にする長丁場だ。いつもは気楽な独身生活が送れる事を楽しみにしているおとうちゃんも、さすがに今度は少々寂しそうで、日曜から出発まで、3日間お休みをとって、なるなるとたっぷり遊んでいた。私は出発当日、おとうちゃんのリクエストにお答えして、スーパーで恥ずかしい思いをしながらインスタントラーメンを大量に買い込んだ(^ ^;)あーあ、こんなの食べ続けるのかあ、と思うと可哀想だが、本人は普段食べられない大好きなインスタントラーメンに囲まれて、至極幸せそうだった・・・
石垣はせっかく梅雨が明けたのに、梅雨まっただ中の大阪に向かうのはなんとも憂鬱だったのだけれど、昨日今日と爽やかな天気が続いている。いつものように、朝9時前に家を出て、一駅先の病院に向かう。今日も朝からたくさんの親子連れで溢れている。なるなるは、一目でダウン症とわかる女の子が気になるようだ。なるなるの幼稚園には、きーちゃんというダウン症の女の子がいて、なるなるはその子のことが大好きなのだ。なんとなくきーちゃんと似たものを感じたのだろう、なるなるはその子と遊びたくてたまらない。その女の子は目薬をさされて大泣きしていたが、なるなるがあれやこれや声をかけているうちにキャッキャとご機嫌になって一緒に手遊びをしている。なるなるはどこにいっても、お友達を作るのが上手だ。知らない子にも、ずっと前からの友だちのように話し掛ける。なるなるにとっては、「一度会ったら友だち」どころか、「会う前からみ〜〜んな友だち」なのだ。
「なるなるく〜ん」と呼ばれて、いつもの検査が始まる。視力を測り、立体視の検査をし、斜視角を測る。その間私はすっかり顔見知りになった視能力訓練士さんたちとぺちゃくちゃおしゃべり。今日は手術前の、院長最終診察ということで、何か特別な事をするのかと思っていたが、結局いつもと同じ検査をしただけだった。
その院長に呼ばれて、お話を聞く。「今日もまた視力が上がってましたよ!」とニコニコの院長。今日は、0.6が見えたらしい。私が最初の目標にしていた0.7まで、ようやく王手だ!!思わず心でガッツポーズをした私だったが、そのあとの院長の話で、現実に引き戻される。「0.6出たと言っても、それはパッチをして左目だけで見ている時だけのことなんです。両目が開いている時には、斜視がある以上、左目で見ている物は脳まで届いていません。弱いほうの目で見ている像は、打ち消されてしまっているのです」。ああ、そうなんだ・・・だから斜視の手術が必要なのだ。左目で見ている像を、右目で見ている像に、きちんと重ねなければ、いくら視力が上がっても、意味がない。
気になる斜視角は、遠見(5m)で16〜18゜、近見(30cm?)で30゜。前回はたしか近見40゜と、今回より少し強かったように思うのだが、その前は今日と同じぐらいなので、前回のみ少し異常値を示していたのではないかということだった。前回の値だと、内直筋を弱化し、外直筋を強化する手術になるはずだったが、今日の値だと内直筋の弱化のみの手術ですむかもしれないらしい。あとは、手術前日の診察でもう一度斜視角を測り、最終的にどの筋肉を動かすのか決めることになるようだ。強い矯正をして今度は外斜視になっても困るし、手術は若干「弱め」の修正をするものらしい。手術は院長と、院長の息子さん、それともう1人若い先生の3人が立ち会い、実際に手術を行なうのはこのうちの誰になるのかは分からない。ただし、どの筋肉を何ミリ動かすかというのは、すべて院長が判断する、ということだった。
石垣から大事に抱えてきた内科検診の結果をお渡しし、かわりに手術同意書などの書類を受け取り、本日終了。帰りに処方せんをもらい、同じフロアの薬局で目薬をもらう。これは7月の9日から手術当日の12日まで1日5回点眼することになっている、抗生剤だ。手術の日までに、徐々に目を浄化していくためのものらしい。
なるなるは家に戻るとさっそくじいじに「電車乗りたい!」とお願いだ。手術まで二週間、まだ治りきっていない風邪を完治して、体調を整えておかなければ・・・