2000.08.08
長かった大阪滞在もようやく終わる。今日の診察を受けたら、ようやく石垣に戻れるのだ。やっと最後だ、と思いながら病院に向かう。前回、早い時間からものすごく混んでいたので、今回は気合いをいれて早めに病院に向かったが、今日は全然混んでいない。日によってものすごくばらつきがあるようだ・・。
5番目ぐらいに、検査の順番が回ってきた。まずは視力検査から。やはり前回同様、かなり大きいところでつまずいている。矯正視力で0.4〜0.5・・・遠見も近見も、同じだった。今日はなるなるの機嫌もとてもよく、ニコニコしながらやっていたので、それより先は、どうやらホントに見えないようだった。一時は0.6まで出たのに・・。結果に一喜一憂するのはやめておこう、と思ってはいるのだけれど、やっぱりなんか、悲しい。右は、0.8〜0.9というところ。続いて斜視角を測ってもらう。今日はプリズムをどうするか決めることになっていたので、検査の内容がものすごく気になる。周りを見渡しても、まだそれほど混んできていないようだったので、視能訓練士のお姉さんに、いろいろと質問をしてみる。
「斜視角はどうですか?今日からプリズムを入れるように聞いてるんですが・・」
「そうですね、入れたほうがいいですね。15度にするか、20度にするか・・遠いところだと15度で消えますが、近くを見るときは20度ぐらいあった方がいいと思うんですよね。」
前になるなるが使っていたプリズムは10度のものだ。う〜ん、どうやらあれは使えないってことだな。また新しく買わなきゃいけないのかあ。プリズム、高いんだよなあ。それと、検査の時にはプリズムは左に貼っているのに、実際に使う時は右に貼る。これも以前説明してもらった時には、わかったようでよくわからなかったのだけれど、プリズムを貼るとかなり見え方が悪くなるため、ただでさえ悪いほうの左目にプリズムを貼ると、パッチをしている時でも、左目を使おうという気がなくなってしまって視力が出ない。そのかわりによく見える方の右目に貼ることで、右目の動きが抑制され、左目が寄らなくなる。と説明してもらった。右目の動きと左目の動きは、連動しているから、どちらに貼っても効果は一緒・・・と私は理解したけど、そうだよね?右目だけ外を向いたり中を向いたりってことは出来ないわけだし。ただし右目の視力は、多分落ちるだろう、というのは、以前プリズムを入れた時に言われた通り。
前回先生に聞けなかった、「内斜視を残す理由」についても、質問してみた。やはり、調べた通り、眼を内に寄せる力は年齢とともに弱まっていくものなので、成長とともに内斜視が緩和されることを考慮に入れて、斜視を残すのだそうだ。
その後、両眼視の検査。白黒の、テレビの砂嵐のような模様の中に、星やゾウ、車などが浮かび上がって見えるようになっている。星は、だれにでも見れるようになっていて、なるなるも星は見えるようだった。でも、どうやってもゾウが見つからない。私も一緒に見てみるが、この浮かび上がっているゾウがなるなるには見えないなんて、信じられない。
ふと思いついて、片目をつむってみる。
ゾウが、消えた。
なるほどなあ・・。両眼視が出来ないって、こういうことなんだなぁ。人には見えるものが、なるなるには見えない。でも、なるなるにはそのゾウさんは、生まれた時から見えないわけで、それが見えないからといって、何が困るんだろう・・。なんて不届きなことを思ったりしてみる。検査を終えて待合室に戻ると、あっという間に人が増えて、20人ぐらいが廊下まであふれ出ていた。すいてる時間に検査でよかった。今日は疑問だったことがほとんど聞けた。
その後先生の診察を受ける。結局プリズムは15度のものを入れることになった。視力がやや落ちていることが気になったので、こちらは先生に質問してみる。やはり、手術前に斜視がかなり強くなっていたことが原因ではないか、ということだった。ただこれくらいの視力の「揺れ」は、よくあることなので、それほど気にする必要もないということ。
アイパッチは3時間のままでいいということだったので、少ないのではないかと気になりこちらもお尋ねしたが、「今まで左目の視力を上げることに一生懸命でしたが、これからは左目の視力のことと同じぐらい、両方の目を使うということも考えていかないといけません。いろいろ検査してますが、今のところ、両眼視も立体視も、出来たものが1つもありません。斜視がだいぶん減ったので、両方の眼を使う訓練もしていきましょう。」というお話しだった。
本来なら、視力がもっと上がってから手術というのが普通のようだが、なるなるは遠視の左右差が大きいため、視力はなかなか上がらない。それならまずは斜視を矯正して、両方の目を同時に使える訓練を平行して進めよう、ということのようだ。
とりあえずプリズムをして、アイパッチは現状3時間のまま。次回は3ヵ月後ということで、病院を後にする。その足で眼鏡屋さんに向かい、15度のプリズムをゲット。こんなちっちゃい、ペラペラのシールが、1枚で8400円だもんなぁ。
家に帰ったなるなるは、やはりプリズムのせいで右目がいつものように見えないのがかなり不満の様子だった。おばあちゃんと折り紙をしている時に、眼鏡をはずしてしまっていたので注意すると、「だって、あのメガネ、みえないのに!」と泣きそうだったらしい。とりあえず、夏休みでよかった。家で十分プリズムに慣らしてから、幼稚園に復帰しよう。
やれやれ、とにかく長かった大阪生活もようやく終わりだ。
今回は長丁場だったけど、HPを持っているおかげで、楽しい1ヵ月半を過ごすことが出来た。ネットを通じて出来たたくさんのお友達と、なるなるはプールに行ったり、英語サークルに参加させてもらったり、楽しく過ごすことが出来たし、私は同じく弱視と闘っているままごんさんファミリーとお会いすることも出来た。そして、なにより、手術に際して、たくさんの方から暖かいメッセージ(マフィンまで!!(^^))を頂き、精神的に支えられたことは、忘れられない。
たくさんの人に、ここで「ありがとう」を伝えたい。
本当に、ありがとうございました!